無愛想な空間。



大工さんが釘を打つ鉄砲の乾いた音と
定期的に唸りだすコンプレッサーの爆音。
メインBGMはAMラジオから流れる演歌。

むき出しの配線。
転がる材木のかけら。
石膏ボードの混じったほこりがひらひらと宙を舞う。

色という色は見当たらない。
投光機のオレンジ色の灯が
無機質な空間を照らすだけ。



現場の風景はいつもそんなんだ。
磨かれた床、白い壁や天井
色とりどりのファブリックで化粧を施して
美しく仕上がった部屋を想像することすら難しい。


でも私は

飾り気ひとつない
無愛想な工事現場の空気が
なぜか好きだ。

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