家を建てるということ。



家を建てるということはそう何度もあることではありませんし
おそらく、人生の中でいちばんといっていい高額な買い物です。
私達が扱う“注文住宅”という商品はまだ見ぬ夢を買うという側面もあり
施主にとっていちかばちかの賭けの部分も多くあることでしょう。
でも
施主の夢と大きな金額を背負う私達にとっても大きな賭けです。
大手ハウスメーカーと違い、私達のような地場工務店にとって
1棟の失敗は会社存続に係わるのです。
そして出来上がった建築物に対しては末長く責任を負うのですから
請け負う私達のプレッシャーは施主のそれと同じ大きさです。


ブログの中でほとんどお金について触れませんが
私達は安易な値引きはしません。
見積もりを出すときに最初から値引き分をふかしてだしたりとか
そういうあざといこともしません。
建築工事に携わるものなら誰でも正規の工事費の中から
何十万単位の金額を値引きするのは不可能だってわかってる。
ですから最初からふかした金額を
「キャンペーン期間につき100万円の特別値引き」とか
そんなこと見え透いたウソはつきたくないし、つかない。
私達はプランに対しての正真正銘、正等の価格を提示します。

決してお安い値段ではないと思いますが
その価格に見合うだけの価値あるものを造り
売っているという自信があるから値引きはしません。
その分はすべて満足度でお返しする、というのが基本的スタンスです。
家を建てた方はほとんど言ってくださいます。
“価格以上に出来に満足している。
結果的に、これなら安かった”と。


施主との建築中の気持ちの行き違いや小さなトラブルはもちろんあります。
それでも絶対的な信頼関係が結ばれていれば
さして大きな問題にはなりません。
たとえどんなことがあっても手を抜くことはしません。
それはプロとしてのプライドです。
でも家つくりとは不思議なもので
人の発想から生まれ、人の手でつくり、人の感情が係わるものですから
施工側のモチベーションが否応なく反映されます。
だから施主はお客様であっても立場は50%50%です。
私達は請負主で施主様はお客様ですが
何でも言いなりになる召使になることはありません。
お互いがお互いを深く信頼しあい
いい家を建てるという目的に向かう“同志”なのですから。

「施主と施工主の相互間の絶対的信頼関係」

何がなくても、これがなくては家が建たないと
私達は考えています。
そして
そんな考え方に賛同してくださる施主様方と
1棟1棟、大切に、丁寧に、楽しみながら
家つくりをしていきたいと思っています。


本日、思うことあり、長いブログ。