オタクでチラ見。


おたくの軒天はどういう仕上げですか?
と聞かれて
即答できる人は少ないと思います。
普段の生活で
家の軒天を見る、ということは
ほぼないから。

私達建築屋は
家のそういう部分が気になってしかたない。
道を歩いていても
車に乗っていても
雑誌を見ていても
あまり注目されることのない
こまかーい部分が気になるのです。

そんなとこ、どーでもいいじゃん。。。
て思うかもしれません。
でも、そういった細部の仕上げにこだわれば
美しい建物の外観になり
室内はどんなインテリアも映える空間になります。
ただの箱を造るのではなく
より美しく見える家をつくりたいのです。

でも
ひとんちに招待されて
屋根の納めやら軒裏やら破風やら
樋のかけ方、換気口の位置。
部屋のケーシングやら巾木廻り縁
建具の納め方、見切りの位置、留めの精度。
タイル割、コーキング、クロスのジョイント。
そんなとこに興味がいくのは
やはりちょっと、オタクっぽくて恥ずかしいので
わーとか言いながらカーテンとか見てるフリして
気づかれないように
そぉーっとチラ見するのです。