つばめの家。


ツバメの巣作りの季節。
何件かのOB様から
「うちにもツバメの巣ができましたよー」とご報告。
つるりとした窯業系サイディングの外壁よりも
左官仕上げの壁は巣作りがしやすいのでしょう。
ちいさなヒナ鳥たちが親鳥の帰りを待って
ちぃちぃと幼い声で鳴いています。
親鳥は忙しそうにせっせとエサを運んできます。
人間も鳥も同じで、子育ては忙しそうです。
そんなつばめの親子を見てたら
ふと娘達が幼い頃を思い出したしました。


保育園、学童保育、お預かり保育、お留守番etc...
幼い頃の娘達は
まるで巣の中のヒナ鳥みたいに
ちぃちぃと私の帰りをいつも待っていたものです。
親の都合で娘達には大きな我慢をしいています。
でも私は彼女達をかわいそうとは思っていません。
全然思っていない。

「かわいそうと思って育てるとかわいそうな子に育つ」

どこかで読んだか、誰かから聞いて
ぐわーんと心に響いた言葉。
彼女達には健康な体と心があって、溢れる母の愛情がある。
そして、安心して帰れる家がある。
それは、とってもとってもしあわせなこと。


ツバメのヒナのみたいに
いつか娘達に巣立ちの日がきたとき
「ここは楽しい家だったなー」とさらり振り返れるように。
元気に、力強く、遠くまで飛んでいけますように。
私もツバメの親鳥もきっと同じ気持ち。
それだけを願っています。