夢のある設計。



マルミの設計部N課長が新たな道を歩くため
2月で退職されました。
週末は職人さんを集めて盛大に送別会をやり、
飲んで、笑って、楽しい時間を過ごしました。



N課長と私はまるで水と油。
N課長は、正統な設計理論と緻密な構造計算を軸に設計する
いわゆる“設計屋”
対する私は
法規や構造を軸にせず、自由な発想でイメージを先行させる
いわゆる“デザイナー”

考え方が真っ向から違うから
なかなか歩み寄ることができなかった。
でも、自分にないものを持っている相手の存在が
いつもどこかで気になっている、そんな関係でした。

彼は私の直属の上司だったどけど
私のやることにまったく口を挟まなかった。
なにも言われないからこそ
私の設計を邪道だって思っているのではって
いつも不安だった。
でも
送別会の席での課長のひとことに救われた。


「森さんのプランには夢がある。それは大事だと思う」
(酔っていたので正確な言葉は不明ですがこんなようなこと)


びっくりした。
初めて褒めてもらった気がした。
すごく、うれしかった。

できること、できないこと。
得意なこと、苦手なこと。
人間だからオールマイティーにはいかない。
出来ないことばかりに
コンプレックスに感じることはないはず。
私は夢のあるプランができる。
その言葉に自信をもって
これからも進んでいこうと思う。