責任。


造作工事真っ最中の庄和町の現場にて。
大工さんと監督と3人、
あーだこーだと話していると突然“グラッ”

めまい?と思った瞬間
どーんと大きな横揺れで、立っていられない。
ここはまだ壁も、天井も、階段もない
躯体だけの建築現場の2階。
柱に必死にしがみついてその場にしゃがみこみました。

「こわいっ!!!」

と叫んだら大工さんが大声で怒鳴りました。

「絶対倒れねぇ!!!大丈夫だっ!!!」


ようやく大きな揺れが収まり、
はしごで1階に降ります。
足がぶるぶる震えて、頭がくらくら。
めまいだか余震だかわからない。
恐怖の、体験。


でも


建築士試験の勉強や
構造計算書では絶対わからない、
貴重な、体験。
目の当たりにした
自分の設計した家が受ける
地震エネルギーの衝撃。


激しく揺れているとき
上を見上げると
重い瓦を支える屋根の構造体がまるごとゆっさゆっさ、と振れていた。
しがみついた柱からは
地面からどーんと突き上げる強い衝撃が直接腕に伝わってきた。

家を造るって
本当に責任が重い。

建築士のはしくれとして
身の引き締まる、体験。


絶対に、忘れずに、
生かしていこうと思う。

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